高齢者サポートの資格と道のり

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訪問介護士になるために必要なこと

訪問介護士として働く場合、身体的な介助を必要とするため、介護職員初任者研修の資格を所持していないと働けない。介護職員初任者研修は元々ホームヘルパー2級と呼ばれていた資格であり、この資格は、介護の仕事をしながら受講する事が可能である。おおよそ数ヶ月かけて民間学校に通学して最終試験に合格すれば修了証を貰える。

介護職員初任者研修資格を持っていると資格手当が貰える事業所が多いため、介護業界に入るなら持っておきたい資格だといえる。事業所によっては、民間学校通学時の資格取得資金を全額または一部サポートしている場所もあるため、確認しておくといいだろう。

訪問介護士の仕事は、在宅で生活をしている高齢者の身の回りの介助をするのが一般的だ。生活介助は、利用者のあらゆる生活をサポートすることになるが、利用者の介護度が低い場合はなるべく自分で食事や排泄をしてもらうようにすることが大切だ。

食事に関しては、アレルギー対応食や刻み食等を提供し、自力で食事を出来ない利用者については、食べ始めから食べ終わりまで介護士が手助けを行うことになる。食事介助は、利用者の咀嚼スピードを把握しておく事が大事であり、早く食べさせてしまうと誤嚥が起こる可能性があるため注意が必要だ。

こうしたさまざまな注意点がある中、訪問介護士は自分一人の判断ですべての業務をこなさねばならない。そのため、初心者には向かない仕事だといえるだろう。訪問介護士になりたいのであれば、介護士として何年か施設で働き介助ケアの知識と技術を身に着けた後、目指した方がいいといえる。